母と私の日記

今年81の母と、もうすぐ50の私は二人で暮らしています。

父の欠点

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ノウゼンカズラが咲き始めました。

凌霄花

こんな字を書くんですね。

 

我が家は父と叔父が建てました。

以来、不具合があれば父が直していたのですが、父が直せない規模になると誰かを頼るしかないわけです。

 

青森から集団就職で都内の会社に勤めて、

私が生まれた後、いまの場所に越してきて

日曜は近所のおじさんたちとパパさん野球をやるような生活でしたから

この地域の大工さんに知り合いがありません。

 

キョウさんの方が

インドア趣味の集まりに顔を出す分

いろんな方の奥さんに知り合う機会が多く

大工の奥さんのお友達もいたのです。

 

したがって水回りの交換、サッシの交換などは

キョウさんのお友達に頼んだのですが

お友達の旦那さんってのが

職人気質。

父も昭和9年生まれの頑固親父。

ぶつかるわけです。

 

朝、職人気質の大工さんがやってきて

段取りを説明。

こうしますと言ったが最後、

 

ダメだ!

 

こうします、ではダメな人なんですよ。

 

二択とか、相談、とか、

お伺いを立てるとか、

希望を聞くとか、、

 

面倒な人なんです。。

 

イニシアチブを取りたがる、ようです。

自分に主導権がないと嫌。

 

挨拶が下手とか

声が小さいとか

お喋りが過ぎる、話が長い、説明がわかりづらいとかいうのもダメ。

 

私も子供の頃からその性格に慣らされてきました。

でも、父は多分、私には一番甘かった。

だって私は、父の好きなことをおさえてましたからね。

まず父に質問する。納得して尊敬して、武勇伝を聞く。尊敬する。

小さい頃からくっついて歩いてましたからね。

役に立ちますよ、このスキルは。

最後は母に嫉妬されるんですけどね。

やりすぎてたんかな。

 

実家のリフォームは

私が家を出た後に何度か行われましたが

どんな業者がきても

父のいる日に来てしまった業者は嫌な思いをして帰ったようです。

 

なのに何かあると、父はキョウさんに

 

「お前の友達に○○の社長の奥さんがいたろう?あそこの工事頼めないかな」

 

などというので、ついにキョウさんキレました。

 

「友達なくすから、もう紹介しない!」

 

実はキョウさんのお姉さんちも、似たような話がありました。

 

私は10年以上前、叔母の家に居候していたことがあります。

叔母の旦那さんも昭和8年生まれ。頑固親父です。元高校教師の軍国主義で、身内で飲むと零戦の話で盛り上がる人です。

 

一度ダメとなったら覆せない性格なので

叔母はダメと言わせない工夫をしています。

 

一人旅が大好きな叔父。

ある朝計画通り旅に出ました。

いってらっしゃい!と笑顔で送り出すと、

叔母はお友達に電話をかけ、

力持ちの知り合いに電話をかけ、

大工さんに電話をかけ、

家のリフォームを始めました!

家の一角が駄菓子屋さんのような土間だったのですが、もう使っておらず、ホコリだらけ。

古いショーケースを運び出し、要らない什器を運び出し、全部捨てました。トラックに全部乗せてサヨウナラ!

大工さんにあらかじめ計って切ってもらっていた板を搬入させ、床を増設。パイプをたくさんしっかり取り付け、

婦人服の在庫を運び入れました!

叔母は婦人服屋さんをしておりましたから、

当時季節外れの商品を置く場所が必要だったのです。

 

叔父が2泊3日の旅から帰る頃には

商品もきれいに収まって、まるで最初から倉庫だったみたい!

 

帰ってきた叔父に、

「パパ!見て見て〜!!ジャーン」

と言って明るく披露。

叔父も笑顔!

「うちのママはすごいんだよー!魔法使いみたいなんだよー」と言っていました。

 

父にこの方法が通用したとは思えないけど。。

叔母も凄い人なので。

 

男ってやつは色々厄介。。

 

違うか。。。

 

さて、床直したいけど、キョウさん生きてる間に工事するのは無理そうだよなー。